2023年10月、九重部屋所属の力士「千代獅子」による未成年飲酒事件がありました。
千代獅子はすでに力士を引退していますが、引退した理由がどうやら九重親方(千代大海)からの「パワハラ」のではないと噂されています。
今回はその件についてまとめていきたいと思います。
目次
千代獅子のプロフィール
所属部屋 | 九重部屋 |
本名 | 谷村 竜喜 |
しこ名 | 千代獅子 |
生年月日 | 平成17年5月19日 |
出身地 | 富山県富山市 |
身長・体重 | 184cm・142kg |
初土俵 | 令和3年3月場所 |
引退 | 令和5年11月場所 |
九重部屋未成年力士飲酒、喫煙事件
まずはこの事件の概要をまとめていきます。
千代獅子の飲酒事件
2023年10月14日(名古屋)、秋巡業中のことです。
兄弟子と2人で外食に出かけた千代獅子は知人と店の女将に酒を勧められ、当初は千代獅子本人と兄弟子は断っていたようですが、強く勧められ断れなくなり飲酒をしてしまったとのことです。
宿泊先の門限を超えても続き、別の店でも飲酒をし明け方ホテルに戻ります。
その後、大府市で行われた巡業で千代獅子は体調を崩し、急性アルコール中毒の疑いで緊急搬送されたとのことです。
九重親方(千代大海)から相撲協会へ報告し、千代獅子は謹慎処分となりました。
同部屋の未成年力士による喫煙の常態化
飲酒事件の他にも、未成年力士の喫煙常態化も問題になっています。
九重部屋の近くある喫茶店で未成年の力士が喫煙しているとのこと。
実際にこの喫茶店の店主は未成年力士の喫煙を黙認した上で、カーテンを閉めて見えないようにするなどしていたとのことです。
飲酒騒動後、この喫茶店の店主は「力士たちを甘やかしすぎた」と話していたとのことです。
千代獅子が引退した本当の理由
日本相撲協会は2023年11月29日に千代獅子の引退を発表しています。
この事件が引退のきっかけではあると思いますが、実際はその後に九重親方(千代大海)や九重部屋の力士から受けたパワハラなどが原因ではないと囁かれています。
千代獅子がどういったことをされてきたのか、分かる範囲でまとめていきます。
騒動直後の九重親方(千代大海)の反応
飲酒事件の際、居合わせた兄弟子である千代天富と千代獅子の2人で九重親方に事情を説明した際のことです。
九重親方はことの経緯を聞いた上で「1年間の外出禁止」「1年間の本場所でもらえる手当没収」を伝えたとのことです。厳しいように感じますが、部屋や親方の顔に泥を塗ったので、処分としてはまだ理解の範疇です。
しかし、九重親方はこの処分を伝えた後、「そのまま死ねばよかったのに、、、」という言葉を漏らしたと、千代獅子自身が記者の取材で話しています。
千代獅子は若くして九重部屋に入り、九重親方は親代わりのような存在だったはずです。そんな存在にこのような発言をされたらかなりショックが大きかったでしょう。
また、その後の稽古では九重親方に「30分腕立ての姿勢でいろ」と言われ、それ以降一切声をかけてもらえなかったそうです。
九重部屋の女将さんや同部屋力士の対応
騒動の後日、千代獅子が女将さんに謝罪したところ「受け付けません」と言われたとのことです。
さらには同部屋力士からも無視され、声をかけられることすら無くなったとのこと、、、。
千代獅子はこのことから“ちゃんと稽古ができなくなるなら力士は無理だ”と思い部屋を出たとはなしています。
喫煙に対しての親方の反応
九重親方は未成年力士の喫煙に対して、知らなかったと発言しています。
ですが、千代獅子は九重親方から「タバコを吸っていたら、背が伸びない」と言われたことがあるようで、知らないわけがないと話しています。
この件について、真実はわかりませんが、監督不行届であることには変わりないでしょう。
最後に
この件に関しては、監督の不行届、飲酒を勧めた大人、喫煙を黙認して止めなかった周囲の人間の責任もかなり大きいのではないかと思います。
未成年飲酒、喫煙が悪なのはわかりますが、執拗なパワハラ等により引退に追い込まれた千代獅子が可哀想に思えます。