7月7日、横浜ビー・コルセアーズに所属する河村勇輝選手が、NBAに所属するメンフィス・グリズリーズとの「エグジビット10契約」に合意したとのお知らせがありました。
今回は、河村勇輝選手がどんな選手なのか、エグジビット10契約がどんなものなのかを解説していきます。
目次
河村勇輝選手はどんな選手?
プロフィール
生年月日 | 2001年5月2日 |
出身 | 山口県柳井市 |
身長 | 172cm |
体重 | 72kg |
ポジション | PG(ポイントガード) |
過去の経歴
- STEP
中学時代:柳井中学校
全中ベスト16を経験。
- STEP
高校時代:福岡第一高校
全国大会タイトルを4度獲得。2・3年時でウィンターカップ2連覇を達成し、大会ベスト5にも選出された。
- STEP
三遠ネオフェニックス時代
2020年1月20日〜2020年3月、三遠ネオフェニックスに特別指定選手として加入。(B1史上最年少出場+史上最年少得点を記録)
11試合に出場し、平均出場時間22.2分・12.6得点・2リバウンド・3.1アシストを記録。
- STEP
東海大学時代
インカレ準優勝。アシスト王受賞。
2020年12月19日〜2021年2月28日、横浜ビー・コルセアーズに特別指定選手として入団。2020-2021シーズンでは16試合出場し、平均出場時間21.1分・6得点・2.3リバウンド・3.4アシストを記録。シーズン新人賞ベスト5に選出される。
2021年12月20日に再度横浜ビー・コルセアーズに特別指定選手として入団。
2022年3月3日に横浜ビー・コルセアーズとの特別指定選手契約の延長と2022-2023シーズンのプロ契約を締結し、東海大学を中退。
- STEP
横浜ビー・コルセアーズ
2022-2023シーズン:「レギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)」「レギュラーシーズンベスト5」「新人賞」「アシスト王」「ココロ、たぎる。賞」「レギュラーシーズン最優秀インプレッシブ選手賞(MIP)」の6部門を受賞。
2023-2024シーズン:「レギュラージーズンベスト5」「アシスト王」を受賞。
日本代表歴
- 2017年FIBA U16アジア選手権出場
- 2018年FIBA U18アジア選手権出場
- 2022年W杯アジア予選でA代表デビュー
- 2022年FIBA男子アジアカップ出場
「エグジビット10契約」とは?
7月7日、NBAに所属するメンフィス・グリズリーズとの「エグジビッド10」契約に合意したとのお知らせがありました。ここで1つ疑問に思うことがある方も多いのではないでしょうか?
『エグジビット10契約』ってなに?
ここからは「エグジビット10契約」について解説していきます。
「エグジビット10」契約とは?
NBAが2017年に導入した契約形態の1つで、特徴としては給与補償がないことと、ツーウェイ契約のチャンスが与えられることです。
ドラフト外の選手がNBAでのキャリアをスタートさせるためにはこの契約が大きなチャンスになります。
給与補償がない
「エグジビッド10契約」はノンギャランティー契約です。決められた年俸が用意されているわけではなく、チームに在籍している期間分に対して日割りで最低給与が支払われるようになっています。
そのため、シーズン開始前やシーズン中問わず、解雇された場合は残りの契約期間分の給与は支払われません。
ツーウェイ契約のチャンス
「エグジビット10契約」を結ぶと、NBAのトレーニングキャンプに参加することができます。そこで1流の選手と練習し、内容によってはシーズン開始前にツーウェイ契約に昇格する可能性もあるのです。
また、シーズン開始後はNBAの下部リーグであるGリーグで試合に出場し、その成績次第ではそこからツーウェイ契約に昇格する可能性もあります。(開幕ロスターに入らなければ契約が解除になることも、、、)
ツーウェイ契約では、GリーグとNBAの両方でプレーすることができ、スタンダード契約に昇格するチャンスが与えられます。
過去に「エグジビット10契約」を結んだ選手
他に「エグジビッド10契約」を結んだ日本人選手
日本人選手では過去に渡辺雄太選手がラプターズと、馬場雄大選手がマーベリックスとこの「エグジビット10契約」を結んでいる。
渡邊雄太選手はここからツーウェイ契約を経て最終的にスタンダード契約を勝ち取っています。
また、2024年7月5日には、今春ネブラスカ大学を卒業した冨永啓生選手も「エグジビット10契約」をペイサーズと契約することに合意したと発表がありました。
「エグジビト10契約」からNBAで活躍する選手
アレックス・カルーソ
ロサンゼルス・レイカーズとのエグジビット10契約から、ツーウェイ契約を経て本契約を勝ち取り、2020年のNBAチャンピオンシップを勝ち取りました。
ルー・ドート
オクラホマシティ・サンダーとのエグジビット10契約から本契約に昇格し、ディフェンシブプレイヤーとしてチームの重要な存在となっています。
クリス・ブーシェ
トロント・ラプターズとのエグジビット10契約からツーウェイ契約を経て、本契約を勝ち取っています。
ダンカン・ロビンソン
マイアミ・ヒートとのエグジビット10契約からツーウェイ契約を経て、本契約を勝ち取っています。
最後に
河村勇輝選手は高校時代からファンでよく動画で拝見してました。今の実力は間違いなく日本トップクラスです。ワールドカップで世界に通用することも証明されました!
エグジビット10契約の少しのチャンスを手繰り寄せて、ツーウェイ契約、本契約を勝ち取って、NBAで活躍できるように今後も応援していきます!